いつも白Aを応援してくださっている皆様へ
「白Aは日本にブロードウェイを作ります!」
2018年12月4日(火)から新宿・角座で白Aのロングラン公演が始まります。
それに先立ちまして、いつも白Aを応援してくださっている皆様へ、「決意表明」と言ったらオーバーかもしれませんが、
僕たちの想いをお伝えしようと思います。
白Aの活動モットーは「新しいアイディアを体現し、世界を豊かにする」です。
このモットーを最上位概念に世界中で活動しています。
そして、この度、その活動場所を「世界中」から「日本」に変える事にしました。
世界中を周るのではなく、日本という場所に腰を据えて、世界中に向けてエンターテイメントを発信しようと思います。
【誰もやった事のない事をやりたい!!】



宮城県、仙台市。
演出Cocoonaとパフォーマー荒井寿也が出会ったのは小学1年生の時、1986年です。
二人は1995年中学3年生の時にお笑い活動を始めます。
当時、仙台のフォーラスというデパートに吉本興業の劇場があり、そこの前座として二人は出演していました。
そして二人は高校の時、演劇部に所属し、白Aのオリジナルメンバー、佐藤良介、岩井宏行、阿部俊紀、柳雄介と出会います。
高校卒業後、高校の演劇部員と、その顧問教師により、白Aの母体となる劇団を1997年に結成します。
この時に、映像を取り入れた演出、パフォーマンス性の高い演劇公演、お笑い公演を次々上演していました。
演劇ともお笑いとも言えないような、映像を使った芝居、コント、白Aの原点となる創作、表現活動を劇団で5年間行いました。
「誰もやった事のない事をやりたい!!」いつしか僕たちにはそんな欲望が生まれ、それは日に日に大きくなり、「本能」になっていきました。



そして、「映像の演出」、「パフォーマンス」に特化したパフォーマンス集団「白A」を2002年に結成します。
会館での自主公演、ライブハウス、美術館、様々な場所で活動しました。
名前の意味は、キャンバスやスクリーンのように何色にでもなれる色という意味で「白」、少年Aのような匿名的な存在という意味で「A」。
「何色にでもなり、何者でもない、留まらず、新しく、変化をし続ける」という意味、
つまりは僕たちの本能「誰もやった事のない事をやりたい!!」を名前に込めました。
「誰もやった事のない事をやりたい!!」の本能を持った6人の男が作る表現、それはアンダーグランドで、
奇抜で、時にお客さんが引いてしまうような表現でした。
僕たちはそんな作品を地元仙台でスピンし続けました。
2002年当時、「プロジェクション・マッピング」という言葉を聞いたことはありませんでした。
しかし、僕たちは、白い面のスクリーンをかぶり、顔の映像を当てるパフォーマンス、
箱型のスクリーン使いながら、そこに様々な映像を当てていくパフォーマンス、自分たちのパフォーマンス映像を事前に撮影し、
舞台上に映写し、それに動きを合わせるパフォーマンスなど、「誰もやった事のない事をやりたい!!」の先に行き着いた
「プロジェクション・マッピング」の演出を取り入れた作品を作っては上演、作っては上演のトライアンドエラーを繰り返し行っていました。
少しずつ、活動の規模が広がり、2009年には東京で初の単独公演、2010年には上海万博で初の海外公演を実施します。
しかし、当時の僕たちには、作品を通して、誰かに想いを届けようとか、作品に何か想いを込めようとかはありませんでした。
【「誰もやった事のない事をやりたい!!」には意味が無い。】
2011年3月11日。
僕たちは仙台の稽古場を津波で失いました。
稽古場に保管していた、舞台道具、機材は全て海水に浸り、使えなくなりました。
幸い、メンバーは北海道ツアー中で、稽古場には誰もいませんでした。
しかし、白Aの活動は出来なくなりました。
この年の8月に、白A初のロングラン公演が世界最大の演劇祭エジンバラフェスティバルで予定していました。
出場すべきか、辞退すべきか、出場したとしてもどこで稽古をすればいいのか?道具はどうする?
そもそもエンターテイメント活動をするべきなのか?
様々な葛藤がメンバーの中にあり、そして、一番の悩みは「何で自分はやっているのか?」でした。
被災した宮城に住んでいた僕たちはこの時、「「誰もやった事のない事をやりたい!!」をやる事に意味を感じませんでした。
そんな本能を満たしても、何の役にも立たない。何の価値も無い。「本能」は人に対してはあまりにも無力だ。
それなのに、何で自分はやっているのか?あの時の僕たちは「本能」だけでは動けませんでした。
3月の地震直後、僕たちは答えを出せず、時間だけが過ぎていく日々を送りました。
そんなある日、メンバーの父親の友人の家具屋さんから「2階の倉庫を稽古場に使っていいよ」というお話をもらいました。
そこで、数週間ぶりにメンバーと顔を合わせ、ゆっくりと活動が再開しました。
当時の自分たちの社長の知り合いの方が「舞台道具を使っていいよ」とお話があり、お世話になっている映像会社の方が
「一緒に映像作るよ、機材も使っていいよ」とお話を頂き、友人の友人、家族の紹介、様々な人のサポートがありました。
「ありがとうございます!!」、「いいよいいよ、頑張ってね」。こんなやり取りがいくつあっただろうか。
そうしてなんとか、場所、道具、その他様々なモノが揃い、白Aは通常に活動ができるようになりました。
人と人の繋がりが連鎖になり、掛け算になり、良くなっていく。僕たちは、その繋がりに深く感動しました。
そして地元宮城も、東北もたくさんの方々の、遠い県から、遠い国からの支援をもらい徐々に笑顔が生まれていきました。
僕たちがエジンバラフェスティバルで表現する事はこれだ。
色々な人が繋がって出来たショーで、「色々な人が繋がる事の素晴らしさ」を届けよう。
「何で自分はやっているのか?」
それは
「人が繋がる事の素晴らしさを世界に届けたい」。
これは「本能」では無い。「想い」というモノだ。
エジンバラに出場する意味が、表現をやる意味が見つかりました。
「CONNECT × CONNECT」。繋がりと繋がりの掛け算。
ショーにこのメッセージを入れよう。
そうして、僕たちの「本能」に「想い」が加わりました。



2011年8月に、スコットランド「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」にて1ヶ月のロングラン公演を行い、
『Spirit of the Fringe2011』を受賞します。
それをきっかけに、ヨーロッパツアーのお話があり、それをきっかけに、ロンドンロングラン公演のお話があり、
世界中での活動が次々と増えていきました。
そして2012~13年、新メンバーオーディションを行い、DAIKI、YU-KI、川島啓介、本間健太郎、則兼大地が加わりました。
毎年、色々な国でロングラン、ツアーを行い、これまで31カ国で公演を行いました。
沢山の人と出会い、「人が繋がる事の素晴らしさ」を実感し、伝え、白Aの輪はどんどん大きくなりました。
そして、僕たちの本能「誰もやった事のない事をやりたい!!」に、僕たちの想い「人が繋がる事の素晴らしさを世界に届けたい」が
合体した活動モットー。
「新しいアイディアを体現し、世界を豊かにする」。
が生まれました。
僕たち自身も26-45歳と様々な世代のメンバーがいて、バックボーンも「お笑い」に始まり、「舞台役者」、「ダンサ」ー、「パントマイム」、
「映画」、「バンド」、「アクロバット」と多種多様です。それらの異なる要素、価値観をジャンルレス、世代レスに掛け算にしていく。
メンバーが増えた事で、ますます誰もやった事のない作品が出来るようになりました。
新しい夢を持って離れたメンバー、目的やビジョンに相違が生まれ離れたメンバー、様々な出会いと別れがありました。
現在メンバーは10人、サポートメンバーを入れると15人で活動しています。
【活動の拠点を日本に】
そして2018年。
世界は遠い国の事ではなくなり、身近な事になりました。
2017年に日本を訪れた海外観光客は2,869万人もいるそうです。
海外に行かなくても、海外の人が日本にはいっぱいいます。
そして、僕たちはこんな数字を知ります。
観光庁が発表する訪日外国人へのアンケートのある項目。
「訪日前に期待していたこと」
「舞台鑑賞」が3.9%。
年間2,869万人も訪日客が来ていながら、たったの3.9%しか日本のステージに期待していない。
「日本食」は68.3%です。
「ショッピング」は53.4%です。
※「訪日外国人の消費動向 〜訪日外国人消費動向調査結果及び分析〜(国土交通省観光庁)」
出典:観光庁ホームページ(http://www.mlit.go.jp/common/001230775.pdf)




今日本は観光立国として、大きな成長をしています。でも海外の人が楽しめる「舞台鑑賞」、つまりステージ・エンターテイメントが少ない。
ニューヨークには「ブロードウェイ」、ロンドンには「ウエスト・エンド」、ソウルには「大学路」、
と世界中の観光地にはエンターテイメントの集積地があります。
しかし、日本にはそんな場所がない。
僕たちの本能は「誰もやった事のない事をやりたい!!」です。
本能的に思いました。
「日本にエンターテイメントの集積地を作りたい!!」
僕たちの想いは「人が繋がる事の素晴らしさを世界に届けたい」です。
今想っています。
「日本のエンターテイメントの集積地で、世界中の人と繋がりたい」。
僕たちのモットーを体現する場所が見つかりました。
日本です。
白Aは日本にエンターテイメントの集積地を作ります。
日本のブロードウェイを作ります。
3.9%を70%まで上げます。
2010年の上海ロングランから、2018年まで行ってきた、世界中でのツアー、ロングラン公演、9年間培った全ての経験を、
知識を使いたいと思います。
僕たちは世界中の人々を楽しませる事が得意です。そして大好きです。
僕たちがやろうとしている事は、日本に世界中の人が楽しめる観光観劇の「文化」を新しく作ることです。かなり大きい夢だと思います。
何年かかるかわかりません。10年、20年、僕たちが生きているうちに達成出来るのか?全く予想がつきません。
ですが、僕たちの本能が自分を動かし、僕たちの想いが人と繋がる。
それを続ければできる。と、僕たちは強く信じています。
まずは第一歩。
12月4日(火)僕たちのショー「テクノサーカス」のロングラン公演を新宿・角座で行います。
しかし、まだそれだけでは集積地にはなりません。
ロングランとは別に、様々なエンターテイメントを現在同時多発的に企画、開発しています。
点を作って、点を作って、後で線で結びたいと企ててます。
皆さま、一緒に作りませんか?
日本にエンターテイメントの集積地を。
僕たちと一緒に日本のブロードウェイを作りませんか?
僕らの仲間になりませんか?
その昔、新宿でタモリさんが言っていました。
「友達の友達はみんな友達だ。世界に広げよう、友達の輪!」
一つの輪、つまり、みんなで一つのCIRCUSになる事。
新宿・角座「TECHNO CIRCUS」でお待ちしております。
https://www.technocircus.tokyo/
SIRO-A Inc. 白A | Creation & Performance Company
Email:contact@siro-a.com